舞台芸術の最高峰とも言える大作、ミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』において、主演のケンシロウ役を務めた経験は、大貫にとって大きな転機となった。伝説的コミックの実写舞台化という巨大な重圧の中、観客の期待を遥かに超える肉体を作り上げて登場したのだ。
原作の拳士たちが持つ圧倒的な威厳と闘気をリアルな体躯で体現するため、彼は過酷な筋力トレーニングと徹底した食事管理を敢行。ステージ上で衣装を脱ぎ捨てる演出では、客席から息をのむ音が漏れた。筋肉のカット一つひとつに魂が宿るようなパフォーマンスは、ミュージカルファンのみならず原作ファンをも唸らせ、大貫勇輔という唯一無二の表現者を強烈に印象付けた。