現在の高効率な照明環境は、青色発光ダイオードの開発なしには存在し得なかった。1990年代、ノーベル物理学賞を受賞した中村修二氏が日亜化学工業株式会社において成し遂げた実用化の偉業は、世界の照明史を根底から塗り替えた。青色光と黄色の蛍光体を組み合わせることで、実用的な白色光が誕生したからである。
このイノベーションによって半導体素子そのものの耐久性は飛躍的に向上した。しかし、高出力化に伴う発熱の処理という新たな課題も生み出した。どれほど素子が優秀であっても、周辺パーツの熱管理が追いつかなければ「超長寿命」という謳い文句は絵に描いた餅となる。