花言葉の「怖い意味」は、実際の生花店や一般の生活者の間でどれほど意識されているのでしょうか。都内の一等地でブライダルやギフトを専門に手がける生花店店主への取材と、主要コミュニティサイトに投稿された実体験を検証しました。
生花店マネージャーの証言によると、「最近は20代から30代を中心に、スマートフォンで花言葉を検索してから来店されるお客様が約7割に達しています。特にプロポーズや記念日の男性客は非常に勉強されており、『黄色は失恋の意味があると聞いたので絶対に赤かピンクで』と指定されるケースが定着しています」と語ります。現場のプロは、顧客が意図せぬネガティブメッセージを背負い込まないよう、単色の黄色や白のオーダーが入った際には用途をそれとなく確認し、色味をミックスするアレンジを提案しているのが実態です。
一方で、SNS上には知識不足から生じた気まずいトラブルの手記も散見されます。
「ホワイトデーのお返しに、彼女が好きな春の花だからと深く考えずに黄色いチューリップの花束を渡した。後日、彼女から『実らぬ恋って、別れたいってこと?』と泣きながらLINEが来て青ざめた。慌てて花言葉なんて知らなかったと謝り倒して事なきを得たが、本当に冷や汗をかいた」(20代男性・会社員の手記より)
「退職する先輩に、清楚でお洒落だからと白一色のチューリップをプレゼントしたところ、花好きの先輩が一瞬だけ複雑な表情を浮かべた。後から『失われた愛』という意味があると知り、お祝いの席に相応しくないチョイスをしてしまったと激しく後悔した」(30代女性・事務職の声)
また、チューリップの誕生花と季節についても押さえておく必要があります。本来の自然開花期は3月〜5月の春真っ盛りですが、切り花市場では12月下旬から3月にかけてが出荷の最盛期となります。誕生花としては1月7日、1月31日、3月8日、3月13日、3月20日、3月22日、4月16日などに指定されており、春生まれの方への誕生日ギフトとして絶大な人気を誇ります。旬の時期に贈るからこそ、メッセージの齟齬(そご)を未然に防ぐ配慮が重要になります。