椎名林檎はソロ活動や東京事変でのバンドワークと並行し、数多くのアーティストへ名曲を提供し続けてきました。その提供先はポップスから演歌、アニメーション、歌舞伎まで驚くほど多岐にわたります。
これまでに手掛けた代表的な提供作品を振り返ると、その振り幅の広さに驚かされます。
- 柴咲コウ:『野咲く花なら』
- ともさかりえ:『カプチーノ』『少女ロボット』
- 石川さゆり:『暗夜の心中立て』『名うての泥棒猫』
- 林原めぐみ:『薄ら氷心中』『今際の死神』
- SMAP:『華麗なる逆襲』
椎名林檎の楽曲提供における真髄は、「歌い手のパーソナリティや声質の魅力を極限まで引き出しつつ、自身の美学を決して損なわない」という稀有なバランス感覚にあります。『この人生は夢だらけ』もまた、高畑充希という類まれな表現者との出逢いによって化学反応を起こし、日本のポップス史に刻まれるアンセムとなりました。