ネット記事やSNSのショート動画では、過度に閑散とした時間帯を切り取って「完全なゴーストタウン」と煽るコンテンツが散見されます。しかし、ここにはいくつかの構造的な盲点が存在します。
第1の盲点は、営業サイクルの特性です。商店街の多くの飲食店は、ランチタイム(11:30〜14:00)と夜の居酒屋営業(17:00以降)に軸足を置いており、平日14時〜16時のアイドルタイムに訪れると、多くの店が準備中となりシャッターが閉まっているように見えます。
第2の盲点は、年間を通じたイベント動員力の見落としです。毎年7月上旬に開催される「清水七夕まつり」では、巨大な竹飾りと屋台が通りを埋め尽くし、県内外から数十万人が集結します。また、世界的な広がりを見せる「富士山コスプレ世界大会」では、レトロな商店街がそのまま巨大な撮影ロケーションへと変貌し、海外からも熱烈な支持を集めています。
商店街は死んだのではなく、「日常の買い出し拠点」から「カルチャーとイベントの発信地」へと役割のトランスフォーメーションを遂げつつあるのが正確な実態です。