社会現象を巻き起こした名作『告白』から時を経て、湊かなえが再び「教室」という残酷な箱庭を描き出す。是枝裕和監督とのタッグは、業界内に大きな衝撃を与えた。日常の隙間に潜む人間の業や多面性を静謐に描く是枝の手腕が、毒を含んだ湊のテキストと交差したとき、一体どのような化学反応が起きるのか。
単なる犯人探しのミステリー映画にとどまらない。スクールカースト、SNSでの匿名性、そして少年法という分厚い壁。大人が作り上げた社会の縮図である「1年1組」の室内で、歪んだ正義感が暴走していく。鋭利なナイフで心をえぐるような緊迫感が、全編を貫いている。