読者が最も息をのんで見守ったちいかわ漫画7巻 収録話の中心は、X(旧Twitter)連載時に数百万人規模の読者を釘付けにしたちいかわ7巻 島編(通称:セイレーン編)の全貌です。「おいしいものが食べ放題」という甘い謳い文句に誘われて島を訪れたちいかわ一行が、島を支配する凶暴な人魚「セイレーン」と、島民たちが隠していたおぞましい秘密の渦に巻き込まれていくサスペンス巨編が1冊に濃縮されています。
本作の読みどころは、単なる連載分の再掲にとどまりません。単行本化にあたり、ナガノ氏によるちいかわ7巻 描き下ろしエピソードが贅沢に追加されています。SNS連載時には描き切れなかった島からの帰還後のアフターストーリーや、島二郎とかつぶし(古本屋)にまつわる補足描写、日常のほのぼのとした裏エピソードが緻密に補完されており、物語の解像度を大幅に引き上げています。
連載をリアルタイムで追っていたコア読者にとっても、コマ割りやページのめくり演出が再構成された単行本版を読むことで、一連の事件の緊張感とカタルシスをまったく新しい体験として再確認できる仕上がりです。