無意味な暗記を排し、最小限の力で記憶を定着させるキーパーソンが、19世紀の心理学者ヘルマン・エビングハウスだ。彼が提唱した「エビングハウスの忘却曲線」は、人は学んだ直後から急速に記憶を失うことを示している。この忘却の波に立ち向かう最適の武器が、まさに枚数を自由に動かせるルーズリーフにほかならない。
具体的な整理手法は極めて合理的だ。「未習得」「要復習」「定着済み」の3セクションにバインダーを分割する。学習当日に作成したページはまず「要復習」に挟み、翌日、3日後、1週間後と間隔を空けてセルフテストを行う。迷わず正解できた紙は「定着済み」へ移動し、間違えた紙だけを「要復習」にとどめる。綴じ込まれたノートでは不可能な「弱点だけの集中シャッフル」が、無駄な復習時間を削ぎ落とし、暗記効率を劇的に跳ね上げる。