名著と名高い著書『「就活」の社会学』で若者の就職活動を構造的に解き明かした常見氏は、近年、その論域を現代社会論・家族論へと拡大させている。単に「どう働くか」にとどまらず、「どう生き、どう家族と向き合うか」という人生全体の設計図を問い直すステージへと入っているのだ。
自身が親となり、家庭を営む中で得た気づきは、学術的な分析にも確固たる肉付けを行っている。少子高齢化や多様化する家族のかたちに直面する現代日本において、自らの夫婦関係や子育ての経験を通じた発信は、同世代のみならず多くの若者にとっても現実的な道標となっている。