ドラマ『べっぴんさん』の物語は、昭和初期の神戸から始まります。何不自由なく育ったすみれは、結婚と出産を経て幸せな日々を送るはずでしたが、太平洋戦争によって生活は一変。夫の出征、空襲による自宅の焼失、そして終戦後の過酷な現実が立ちはだかります。
生き抜くためにすみれが選んだ道は、得意の手芸を活かした子ども服作りでした。女学校時代の同級生である多田良子(百田夏菜子)、田坂君枝(土村芳)、そして卓越した洋裁技術を持つ看護師の小野明美(谷村美月)とともに、子ども服店「キアリス」を立ち上げます。
物語の人間関係を把握する上で欠かせないキャスト相関図の要点は以下の通りです。
【坂東家】
坂東すみれ(芳根京子):主人公。芯の強さと優しさを秘めたキアリスの精神的支柱。
坂東紀夫(永山絢斗):すみれの夫。実直で几帳面。復員後にキアリスの経営を支える。
坂東五十八(生瀬勝久):すみれの父。豪快な実業家で娘の挑戦を温かく見守る。
坂東はな(菅野美穂):すみれの母。若くして他界するも、語りとして全編を見守る。
【キアリス創業メンバー】
小野明美(谷村美月):坂東家の元女中・マツの娘。専門知識と確かな腕で品質を支える。
多田良子(百田夏菜子):すみれの同級生。明るくムードメーカーだが家庭との両立に悩む。
田坂君枝(土村芳):すみれの同級生。病弱ながらデザインセンスに長けたイラスト担当。
店名の「キアリス(Kiaris)」は、主要メンバーの頭文字(君枝・明美・良子・すみれ)を組み合わせて名付けられました。四つ葉のクローバーに込められた「勇気・愛情・信頼・希望」を胸に、主婦たちが知恵を出し合って百貨店への進出や全国展開を成し遂げていくサクセスストーリーは、今見ても胸を打つ爽快感があります。