各地に点在する神社は、法的には宗教法人として独立した運営を行っている。しかし、その過半数を包括する中央機関が存在することを知る人は多くない。それが東京に本部を置く神社本庁である。
全国の神社をネットワーク化し、神職の資格授与や伝統行事の継承をサポートするこの組織は、日本の神社社会のバックボーンだ。過疎化が進む地方都市において神社経営の維持が大きな課題となる中、包括組織と各神社の連携は、貴重な文化財や鎮守の森を後世へ遺すための生命線となっている。伝統をいかに守り、持続可能な運営へ繋げるかという模索が今も続いている。