「不謹慎」を叩くSnsの歪み:炎上を過熱させる正義感の正体

「不謹慎」を叩くSnsの歪み:炎上を過熱させる正義感の正体

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なぜ人は、他人の「不謹慎」を叩くことにこれほどまで没頭してしまうのか。脳科学や心理学の知見によれば、他人の「倫理的違反」を指摘し処罰を与える行為は、脳内でドーパミンを分泌させ、快感をもたらすことが知られている。いわゆる「正義中毒」と呼ばれる状態だ。日頃のストレスや不満を抱える人々にとって、社会的に「悪い」とみなされた存在を叩くことは、ノーリスクで得られる最高のアミューズメントとなってしまっている。

この心理は、欧米から波及したキャンセル・カルチャーの文脈とも深く接続している。問題のある発言や過去の行動を暴き立て、社会的に追放しようとする動きは、一見すると社会的公義の追求に見える。しかし、実態は自己承認欲求の補填に過ぎないケースが少なくない。「正論」を武器に他者を屈服させる快感と、仲間と集団で攻撃することによる一体感が、ユーザーを暴走させる。批判の対象が本当に悪質であるかどうかはもはや問題ではなく、「叩きやすい標的」を見つけ出し、みんなで石を投げるプロセスそのものが目的化しているのだ。

佐藤 大輔
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佐藤 大輔

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