かつて正月の伝統行事というイメージが強かった小倉百人一首は、いまやダイナミックなグローバルエンターテインメントへと姿を変えた。その原動力となっているのが、札を払う一瞬の速さと肉体美を競う競技かるたの存在だ。
日本の出版・映像産業は、この古典文化を現代のコンテンツとして昇華させる取り組みを力強く推進してきた。単行本の爆発的ヒットにとどまらず、アニメ化、映画化、さらには海外配信へとメディアミックスが急速に拡大。古典文学という一見シリアスな素材が、今やグローバルに通用する巨大な知的財産(IP)として機能し、エンタメ界全体に大きな波及効果をもたらしている。