表現の不自由展その後はなぜ中止に?裁判判決と現在の全真相を追う

表現の不自由展その後はなぜ中止に?裁判判決と現在の全真相を追う

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2019年8月1日に開幕した「あいちトリエンナーレ2019」において、企画展「表現の不自由展・その後」がわずか75時間で展示中止に追い込まれた最大の要因は、物理的な安全確保の破綻と深刻な脅迫事件でした。

展示開幕直後から愛知県庁や実行委員会事務局には、抗議の電話やメールが文字通り殺到。回線は完全にパンクし、通常業務が停止する「電凸(電凸攻撃)」状態に陥りました。さらに事態を決定づけたのが、同年8月2日に届いた「京都アニメーション放火殺人事件」を想起させる脅迫ファクスです。「ガソリン携行缶を持ってお邪魔する」という凶悪な脅迫文が送りつけられたことで、来場者や職員の生命・身体に現実的な危険が及ぶと判断され、実行委員会会長を務める大村秀章愛知県知事が8月3日に展示中止を発表しました。

なお、この脅迫ファクスを送信した愛知県内の男はその後、威力業務妨害容疑で逮捕され、有罪判決(懲役1年6月、執行猶予5年)が確定しています。芸術の是非を巡る議論以前に、テロ予告とも呼べる犯罪行為が公立美術館の扉を閉ざさせたというのが、記録されるべき歴史的事実です。

木村 陽翔
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木村 陽翔

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。