企業の健全性を多角的に評価する動きは民間でも広がっている。例えば「一般社団法人ホワイト企業普及機構」が実施するホワイト企業アワードなどでは、単なる労働時間の短縮にとどまらず、従業員の成長を支えるシステムが構築されているかが重視される。
これからの時代の優良企業に不可欠なのは、「労働環境・キャリア開発」の両立だ。どんなに残業が少なく休みが多くても、まったくスキルが身につかず、市場価値が上がらない環境は、長期的には個人のキャリアにとってリスクとなり得る。いわゆる「ぬるま湯ブラック」と呼ばれる状態だ。
本当の意味でのホワイト企業とは、適切な労働時間と休日が確保された上で、社内研修や資格取得支援、意欲的なプロジェクトへの挑戦権など、個人の自律的なキャリア形成を力強く後押ししてくれる組織である。