北斗神拳は約1800年にわたり「一子相伝」の掟を厳格に守り続けてきた暗殺拳です。伝承者は一世代にただ一人しか選ばれず、選ばれなかった者は拳を封じられるか、記憶や命を奪われるという冷酷な掟が存在しました。
師父リュウケンには実子がいなかったため、優れた資質を持つ複数の少年を養子として引き取り、互いに競わせることで最高峰の後継者を育て上げようとしました。四兄弟の入門経緯と序列は次の通りです。
【長男:ラオウ & 次男:トキ】
戦火に包まれる修羅の国から、ジュウケイの手によって赤子のケンシロウとともに日本(本土)へと送り出された実の兄弟です。リュウケンは当初、強靭な肉体と野心を持つラオウのみを伝承者候補として引き取るつもりでした。しかし、崖から投げ落とす過酷な試練において、ラオウが弟のトキを片手で抱えたまま這い上がってきた姿、そしてトキ自身が類まれな拳の才を見せたことから、二人同時に養子として迎え入れられました。
【三男:ジャギ】
ラオウやトキの後にリュウケンの養子となった男です。血統的な裏付けや修羅の国との接点はなく、一般の戦災孤児から拾われたとされています。才能や器量において他の3人に遠く及ばないにもかかわらず、入門順がケンシロウより早かったため「兄」の立場を執拗に主張し、後の歪んだ復讐心へとつながっていきます。
【四男:ケンシロウ】
最後に養子となった最年少の末弟です。赤子の状態で海を渡り、リュウケンに託されました。心優しき少年として育ちながらも、宗家直系の天賦の才を開花させ、最終的に第64代伝承者の座を勝ち取ることになります。