ブロッコリーの表面は、自らを守るための天然のワックス成分(ブルーム)で覆われている。この油分が水を強力に弾くため、蛇口からの流水を上からかけるだけでは、水滴が弾かれて蕾(つぼみ)の中にまで浸透しない。結果として、内部に隠れた小さな虫や微細な土埃がそのまま残ってしまうのだ。
そこで世界中のシェフや料理研究家が一致して推奨するのが「浸け置き洗い」だ。ボウルや深めの容器にたっぷりの水を張り、ブロッコリーの房を下にして丸ごとドボンと漬ける。この状態で15分から20分ほど放置するだけで、水を吸った蕾がじわじわと開き、奥に潜んでいた汚れや空気が自然と浮き出てくる。