校舎の一角にある一室は、まるで東京のスタートアップ企業のような熱気に包まれている。生徒たちが自ら企画、資金調達、仕入れ、販売、決算までを手がける実践型会社の活動は、今や年間売上高で過去最高を更新する勢いだ。地元岐阜の特産品を活用した商品開発から、海外輸出を視野に入れたECサイトの運用まで、その事業規模は高校生の「ごっこ遊び」の域をはるかに凌駕している。
「仕入れ値の交渉から利益率の算出、SNS広告のコンバージョン率まで、すべて自分たちで責任を持ちます。失敗したときの焦りも、売れたときの鳥肌が立つような喜びも、教科書の文字からでは絶対に学べない」と語る生徒代表の言葉は力強い。地域企業とタッグを組み、リアルな市場の波に揉まれることで、若き起業家たちが日々産声を上げている。