2000年代中盤の最初のアニメ化から長い年月が経過した現在、白川郷における『ひぐらし』文化はどのような立ち位置にあるのでしょうか。現地取材と関係者の声から見えてくるのは、「一過性のブームを超越し、地域の日常に溶け込んだ成熟した共生関係」です。
白川八幡神社の絵馬掛け所には、今なお国内外のファンによる渾身のイラスト絵馬が整然と並んでいます。かつては奉納場所や内容を巡る議論もありましたが、現在では神職や地元保存会への敬意を払った奉納が定着しています。訪れたファンからは「20年近く前の作品なのに、今も新しい絵馬が絶えず掛けられていて胸が熱くなる」「白川郷の美しい景色を見たら、登場人物たちがこの村を守ろうとした理由が肌で理解できた」といった感動の声が多く寄せられています。
また、村内の売店や「道の駅 白川郷」、展望台のショップ等では、公式ライセンス許諾を受けた地域限定コラボグッズ(アクリルスタンド、銘菓、ご当地キーホルダー等)が取り扱われることがあります。世界遺産としての品格を最優先に保ちつつも、作品ファンを温かく迎える体制が維持されています。