行政や農業団体も、消費者の誤解を解くために積極的な情報周知を行っている。農林水産省の広報やJA全農の広報担当者は、SNSやWebメディアを通じて「黒い点々があっても品質や衛生上の問題は一切ありません」と繰り返し注意を呼びかけてきた。
食品衛生学の観点から検証しても、ゴマ症の白菜から有害な毒素や病原菌が検出されることはない。さらに興味深いことに、ゴマ症が発現している白菜は、土壌の肥料成分(特に窒素分)をたっぷりと吸収して育った傾向が強い。窒素は植物内でグルタミン酸などのアミノ酸生成に関与するため、ゴマ症が出ている白菜は、実は通常のものよりも旨味が強く甘みを感じやすいという調査結果すら存在する。