組織の舵を取る八角理事長のもと、公益財団法人としての公益性と現代的な事業性の双方を成立させるための本格的な機構改革が本格化している。長年指摘されてきた親方衆の業務分担や合議制の迅速化に向け、外部有識者の意見を積極的に採り入れるタスクフォースが機能し始めた。
従来の経験則に頼る運営から、データアナリティクスを活用した経営判断への舵切りは、日本相撲協会内部でも大きな波紋を呼んだ。特に年寄名跡の透明化やコンプライアンス遵守の徹底は、長年の慣習と衝突する場面も少なくない。しかし、八角理事長を中心とする執行部は「変わらなければ生き残れない」という強い危機感を露わにしている。角界内部の合意形成を丁寧に進めつつも、改革の手を緩めない姿勢こそが、今回の新体制における最大の特徴と言える。