この二人の共演がもたらす最大の魅力は、その対照的な表現スタイルにある。染五郎が持つ、一瞬で空気を凍らせるような「静」の美学。それに対し、寺島が体現する、人間のドロドロとした感情を爆発させる「動」のエネルギー。この二つの極端な要素が融合したとき、舞台上には未だかつてない濃密な空間が出現する。
チケットの争奪戦はすでに始まっており、プラチナ化することは確実だ。演劇界のみならず、アートやファッションに関心を持つ若い世代からも注目が集まっている。この秋、私たちは日本の演劇史が塗り替わる瞬間を目撃することになる。