あやみ屋を巡る情報の中には、SNS特有の断片的な切り取りによって生じた「誤解」が少なくありません。現地を取材した記者だからこそわかる、来店前に知っておくべき盲点を指摘します。
第一の誤解は、「いつでも全メニューが揃っている」という思い込みです。海鮮料理店である以上、仕入れは当日の天候や市場の水揚げ状況に直接左右されます。目当ての特上丼や希少部位を使った限定定食は、全体の仕込み数のうちわずか15%〜20%程度しか用意されない日もあり、開店直後の第1陣で入店できなければ注文すらできないことがあります。
第二の盲点は、過剰な接客サービスへの期待です。あやみ屋は少数精鋭のスタッフで切り盛りすることで人件費を抑え、その分を料理のボリュームと価格に還元しています。高級割烹のような至れり尽くせりのもてなしを期待すると、「配膳がやや慌ただしい」「案内が素っ気ない」と感じてしまう可能性があります。あくまで「市場の活気ある食堂」という温度感で訪れるのが、快適に過ごすための秘訣です。