Q1:初代アンパンマンが人間のおじさんだったというのは本当ですか?
A1:事実です。1969年に発表された大人向けの童話集『十二の真珠』に収録された短編小説版では、みすぼらしいマントを着た小太りな人間の男性として描かれていました。彼は自らパンを焼き、空腹に苦しむ人々へ届ける活動をしていましたが、最後は軍隊の砲撃を受けて命を落とすというシリアスな結末でした。
Q2:アンパンマンが自分の顔を食べさせるとどうなりますか?
A2:顔を食べさせて欠損が生じると、アンパンマンはエネルギーを失い、力が出なくなって飛行能力も低下します。しかし、ジャムおじさんが新しい顔を焼き、古い顔と交換することで元の元気な状態に復活します。交換されて離れた古い顔は、やなせ氏の公式見解によると「自然に消滅して消えてしまう」とされています。
Q3:絵本が出版された当時、なぜ教育関係者から猛批判されたのですか?
A3:1973年の絵本『あんぱんまん』刊行当時、「自分の顔を引きちぎって他人に食べさせる」という描写が、大人の目には「グロテスクで残酷」「カニバリズムを連想させて下品」と映ったためです。しかし、幼児たちは見た目のグロテスクさではなく「お腹が空いた人を助ける優しさ」を直感的に捉え、大人の批判とは正反対に熱狂的な支持を寄せました。
Q4:やなせたかし氏が伝えたかった「本当の正義」とは何ですか?
A4:自身の過酷な戦争体験と飢餓の苦しみから、「戦争の大義や政治的な正義は時代によって逆転するが、飢えている人に食べ物を与えることだけは世界共通で絶対に逆転しない正義である」という信念です。また、その正義を実行するためには、自分自身も傷つく覚悟(自己犠牲)が必要であると説き続けました。