現代のバトルファンタジーにおいて、髪色の表現はさらなる次元へ突入している。スタジオufotableが手がけた『鬼滅の刃』は、毛先にかけて色が劇的に変化するグラデーション配色を徹底的に活かした。竈門炭治郎の深紅の毛先や煉獄杏寿郎の炎を思わせる黄と赤の入り乱れは、エフェクト作画とシームレスに連動し、技を繰り出す瞬間の躍動感を極限まで引き立てる。
対するMAPPA制作の『呪術廻戦』では、現代劇としてのスタイリッシュさと退廃的なトーンが共存する。五条悟の銀白の髪とアイマスクの漆黒が生む絶対的なコントラスト、あるいは虎杖悠仁のピンクがかったアンダーカット。影の付け方をシャープに絞り込み、彩度を抑えた世界観の中で特定の髪色を際立たせることで、ダークファンタジー特有の鋭利な緊張感をスクリーンに構築している。