彼女の影響力は、音楽チャートの数値だけに留まらなかった。細眉、小麦色の肌、厚底ブーツ、ミニスカートという独特のスタイリングは、瞬く間に全国の若者たちへと感染。社会現象としての「アムラー現象」が巻き起こった。若者が特定のアーティストのファッションや生き方を徹底的に模倣し、街の景観まで変えてしまった例は、日本のポップカルチャー史上でも極めて異例である。
このブームは、日本のJ-POPシーンそのものの構造をも大きく変えた。従来のアコースティックな歌謡曲やロック中心の市場に対し、本格的なダンス・ポップをメジャーシーンのど真ん中に定着させた業績は計り知れない。海外の最新R&BやEDMの要素を貪欲に取り入れつつ、完璧なライブパフォーマンスで見せる姿勢は、後に続く日本のガールズグループやソロアーティストたちのバイブルとなった。