テレビ局の忖度や自主規制により、地上波ドラマへの出演機会は激減した。普通ならここでキャリアが途絶えてもおかしくない。だが、彼女は違った。劇場アニメ『この世界の片隅に』でのすず役の声優としての演技は、国内外で極めて高い評価を獲得した。声だけで観客を泣かせ、笑わせるその表現力は、彼女の本質的な才能を改めて世に知らしめることになった。
ネット配信番組やインディーズ映画、地方発のプロジェクトなど、既存の枠組みにとらわれない新しい主戦場を自ら切り拓いていった。テレビに出られないのなら、自分で場所を作ればいい。そのタフさが、新しいファン層を開拓したのだ。