春の代表格であるスギ・ヒノキと、秋の雑草花粉とでは、飛散パターンと生体に与える影響に3つの決定的な違いが存在します。
違い1:飛散距離の圧倒的な差
スギやヒノキなどの「樹木花粉」は、山林から風に乗って数十キロから100キロ以上も広範囲に飛散します。一方、ブタクサやヨモギなどの「草本花粉」は草丈が低く、飛散距離は植物の周囲数メートルから数十メートル程度にとどまります。つまり、「生えている場所に近づかない」ことさえ徹底できれば、大幅に被ばく量を減らせます。
違い2:花粉粒子のサイズと症状の出方
スギ花粉(約30〜40μm)に比べ、ブタクサ花粉(約20μm)などは粒子が微小です。鼻粘膜にとどまらず気管や肺の奥深くまで侵入しやすいため、くしゃみや鼻水だけでなく「喉の強いかゆみ」「しつこい咳」を伴うケースが目立ちます。
違い3:イネ科花粉との重複リスク
春から初夏がメインとされるイネ科花粉時期ですが、ススキやエノコログサ(ねこじゃらし)など秋に開花するイネ科植物も多く存在します。秋花粉症の患者は、ブタクサとイネ科の両方に重複感作しているケースも珍しくありません。