「企画の通り方が数年前とはまるで違う」。民放キー局のチーフプロデューサーは、声を潜めながらも確信に満ちた表情で語った。これまでドラマや情報番組のコア層とされながらも、どこか記号的に扱われてきた世代への眼差しが、180度転換したという。
背景にあるのは、可処分所得や余暇時間といった経済的要因だけではない。酸いも甘いも噛み分けた大人の視点こそが、複雑化する社会において最も信頼されるオピニオンとして機能し始めている事実だ。制作現場では、机上のマーケティングを捨て、彼女たちの飾らない日常や本音の葛藤を掘り起こす独自リサーチが過熱している。