波乱万丈な私生活を経ながらも、彼女は圧倒的な美貌と豊かな表現力で芸能界を魅了し続けた。幾度となく報じられた熱愛報道の数々は、彼女が自身の感情に対してどこまでも真っ直ぐに生きてきた証でもあった。
何より秀でているのは、人生の苦悩や葛藤のすべてを演技の糧に変えていった点だ。映画『湯を沸かすほどの熱い愛』で見せた、病に倒れながらも家族に深い愛を注ぐ母親役は、観客の涙を誘い数々の映画賞を総なめにした。濃密なヒューマンドラマを紡ぎ出す確かな演技力は、日本映画界において代わりのきかない確固たる地位を築き上げた。