資産階層のピラミッドを実際に駆け上がった人々の現場取材からは、各ステージで乗り越えるべき具体的な壁とリアルな生活様相が見えてきます。
大手メーカーに勤務しながら40代前半で資産7500万円の準富裕層に到達したA氏(43歳・男性)は、自らの軌跡を次のように振り返ります。
「20代の頃は年収450万円で完全なマス層でした。転機となったのは、毎月の生活費を20万円以内に固定し、昇給分とボーナス全額を投資へ回す仕組みを作ったことです。資産3000万円を超えたあたりから、運用益が年間の生活費を上回る年が出始め、資産増加スピードが劇的に加速しました」
さらに、自ら創業したITサービスを大手企業へ事業譲渡し、純金融資産6億円超を保有して超富裕層 5億円以上の仲間入りを果たしたB氏(38歳・女性)の証言は、資本主義の力学を端的に表しています。
「給与所得で1億円を貯めるのは税率(最高55%)の壁があり極めて困難です。しかし、株式譲渡益であれば分離課税(約20%)で済む。超富裕層へ駆け上がるには、給与ではなく『事業価値そのもの』を自ら創り出すレバレッジが不可欠でした」
SNSやコミュニティ上では「億り人」の派手な生活が脚光を浴びがちですが、実態としての富裕層は無駄な見栄を徹底して排除し、長期的な資産保全と税務最適化に冷徹なまでにフォーカスしています。