こうしたデジタル発のヒットの波は、老舗の紙媒体を主軸にしてきた出版界にも大きな構造変化を迫っている。集英社や小学館をはじめとする大手出版社は、従来の誌面連載だけでなく、ウェブ発のインディーズ作品やTLジャンル、縦スクロールマンガの企画・発掘に急速に舵を切り始めた。
現在の漫画出版業界では、従来のターゲット層であったティーン世代にとどまらず、20代〜40代の大人の女性層に向けた重厚なドラマ性が好まれる。独占欲や執着愛をテーマにした作品は、電子書籍市場での売上シェアを急速に拡大しており、各社ともに最優先の主力ジャンルとして投資を強化している状況だ。