日の丸を背負う代表チームの移動を統括する日本野球機構(NPB)にとって、長距離チャーター便の確保は巨大な資金と緻密な調整力を要する大プロジェクトだ。定期便の乗り継ぎによるロストバゲージや空港での長時間の待機、一般客との接触による感染症リスクを完全に排除するため、チャーター便の導入はもはや必須の選択肢となっている。
ボーイング777や787といった長距離大型旅客機を一機丸ごとチャーターする場合、燃料費や空港使用料、特別クルーの手配を含めて数千万円規模のコストが発生する。それでも日本野球機構(NPB)が専用機の手配に踏み切るのは、選手の疲労軽減とパフォーマンス維持が勝敗に直結するからに他ならない。「1パーセントの勝率を買いに行く」というフロント陣の覚悟が、この空のVIP輸送オペレーションを成立させている。