日本語独特のニュアンスや短いフレーズを英語へ変換する作業には、職人技とも言える工夫が詰まっている。劇中で最も有名な「ポニョ、宗介好き!」という直球の言葉は、英語版で「Ponyo loves Sosuke!」とストレートかつ力強く表現された。
また、ポニョが人間になりたいと願う感情の吐露や、母リサの力強い言葉遣いも、英語圏の文化に合わせた自然なリズムに置き換えられている。直訳では伝わらない感情の揺れを、英訳チームが見事に翻訳してみせた。
文化的な背景が異なる海外の観客にも、宮崎駿の世界が持つ温もりと毒気がダイレクトに伝わる。細かな会話のやり取りを比較すると、英語表現の多様性に目から鱗が落ちるはずだ。