スティーヴン・スピルバーグ監督が『プライベート・ライアン』で見せたノーマンディー上陸作戦の描写は、映画表現における大きな転換点となった。その後、彼とトム・ハンクスが手掛けたHBOのミニシリーズは、テレビ史における戦場描写の金字塔として今なお語り継がれている。
そして現在、そのバトンは第二次世界大戦をテーマにした歴史ドラマ群へと引き継がれた。国家同士の巨大な激突だけでなく、占領下で暮らす市井の人々の苦悩や、前線に送られた若者たちの絆など、より多角的な視点から歴史が紐解かれている。巨大な製作費と表現の自由度を手に入れた配信時代のクリエイターたちは、かつての巨匠たちが開拓した表現手法をさらに深め、新たな名作を生み出し続けているのだ。