水の中を歩き、光の彫刻と一体化する圧倒的な身体性で世界を驚嘆させ続けてきた「チームラボプラネッツ TOKYO DMM」。代表の猪子寿之氏が掲げる「境界のない連続性」という思想は、リニューアルを重ねるごとにその純度を増している。鑑賞者が作品の一部となり、他者の存在によって空間の色彩や音響が刻一刻と変化していくプロセスは、モニター越しでは決して得られないリアルな驚きに満ちている。
体験型アート・イマーシブシアターの潮流がグローバルに拡大するなか、豊洲の現場が提示しているのは単なる視覚的エンターテインメントの枠に収まらない、自己と世界との境界を揺るがす哲学的体験だ。裸足で水に入り、足裏の感覚を研ぎ澄ませながら光の結界を抜けるプロセスそのものが、デジタル過多な日常から意識を解き放つ強烈なリセット装置として機能している。