すべての始まりは、1999年にニンテンドー64向けに発売された『ニンテンドーオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ』だった。当時の格闘ゲーム界といえば、複雑なコマンド入力と体力を削り合うゲージ制が主流。しかし、開発を手掛けたHAL研究所の若きクリエイターたちは、まったく異なるコンセプトを打ち出した。ダメージ蓄積率(%)を高めて相手を画面外へ弾き飛ばすという直感的なルールである。
企画当初、任天堂の看板キャラクターを使う許諾を得るまでの道のりは平坦ではなかった。しかし、試作品の圧倒的な面白さが社内を動かした。マリオやリンク、ピカチュウといったオールスターが画面狭しと暴れ回る画期的なスタイルは、瞬く間に口コミで広がり、ミリオンセラーを記録。大乱闘スマッシュブラザーズシリーズという不滅のブランドが産声をあげた瞬間だった。