三が日だけで数百万人規模の人波が押し寄せる明治神宮や、浅草寺の賑わいは、もはや単なる宗教儀礼の枠を超えている。周辺の商店街や飲食業、宿泊施設を巻き込み、巨大な観光・文化産業の起爆剤として機能しているのが実情だ。
近年は訪日外国人観光客もこの熱気を目当てに集まり、日本の伝統的空間で静けさと賑わいが交錯する独特のダイナミズムを体験している。賽銭箱へ投げ込まれるコインの音、立ち上る線香の煙、お守りを求める人々の列。初詣という巨大な祝祭空間は、地域経済を循環させる活力源としても極めて大きな役割を担っている。