今大会のグループステージ組み合わせ一覧(グループA〜Lの全12組)において、世界的な議論を呼んでいるのが「死の組(Group of Death)」の行方です。48カ国へ門戸が広がったことで全体のレベル低下を懸念する声もありましたが、実際には欧州中堅国や南米の伏兵が各ポットへ散らばり、複数のグループで極めて過酷な潰し合いが発生する構図となりました。
欧州の伝統国と南米の技巧派、さらにアフリカの身体能力に長けた実力国が同居したグループは、序盤から1つの引き分けが命取りになる極限の緊張感に包まれます。ポット1のシード国であっても、ポット2に潜む強豪やポット3の曲者を相手に主導権を握り切れなければ、一瞬でグループ敗退の危機に追い込まれるのが近年の国際サッカーの冷徹な現実です。
特に注目されるのは、各組3位のうち成績上位8チームにも決勝トーナメント進出の道が開かれている点です。これにより、いわゆる「死の組」においては、強豪同士の直接対決だけでなく、下位チームに対する大量得点や警告数(フェアプレーポイント)の差が生き残りを分ける極めてシビアな計算が求められます。