スマートフォンのフリック入力から音声入力、そして脳波入力の実験段階へと移行しつつある現在、テキストはかつてないほど高速化している。特にタイパ(タイムパフォーマンス)を極限まで重視する若い世代にとって、文字数の多い敬語は非効率の象徴だ。「了解」の2文字、あるいは「了解です」という表現は、彼らにとって最も合理的で、かつ悪意のない即答スタイルなのである。
一方で、昭和・平成初期のビジネスマナーを叩き込まれた40代以上の管理職層からは、「軽すぎる」「敬意が足りない」といった不満が根強く聞かれる。このギャップは単なるマナーの問題ではなく、世代間の「コミュニケーション速度」のズレから生じている。