世間が最も気に留めるのが、彼の生々しい懐事情だろう。かつてのようにテレビのレギュラー番組を何本も抱えて高額なギャラを稼ぎ出す時代から、コンテンツの消費形態は劇的に変化した。TVerでの見逃し配信やYouTube、各種SNSの再生数が芸人の価値を左右する現代において、小堀はどう立ち回っているのか。
関係筋からの証言や劇場出演本数から推測するに、彼の収入の太い柱は今なお「吉本の寄席ステージ」と「地方営業」、そして「執筆・プロデュース関連」だ。劇場にコンスタントに出演し続けるベテラン漫才師は、世間が想像する以上に堅実な舞台ギャラを得ている。さらに、配信コンテンツへのゲスト出演や自身の単独ライブの配信チケット売上など、デジタルプラットフォームからの実入りも無視できない。
「金がない」と嘆き、借金や後輩への奢り癖をネタにするのはもはや様式美に近い。生活実態としては、音楽機材や夜の付き合いに惜しみなく注ぎ込むため手元に現金が残りにくいだけであり、プレイヤーとしての稼ぎ出す力そのものは依然として高い水準を保っている。浪費が生み出すギリギリの緊張感が、彼の芸を駆動させるガソリンなのだ。