『絶歌』を巡る騒動から10年余り。デジタルメディアのPV至上主義やSNSのアルゴリズムは、刺激的で倫理的境界線を踏み越えるコンテンツをさらに優遇する構造へと変化した。事件をセンセーショナルに扱い、加害者の言葉を拡散することでアクセスを稼ぐ商業主義は、出版時以上に巧妙化している。
ジャーナリズムが果たすべき真の役割とは何か。それは加害者の自己弁護にプラットフォームを提供することではなく、被害者遺族の苦痛に寄り添い、法制度の不備を検証し続けることだ。1997年の惨劇、そして2015年の手記刊行が残した傷跡を風化させず、私たちは言葉が持つ破壊力と倫理的責任を、改めて問い直さなければならない。 (出典: 酒鬼 薔薇 聖 斗 絶 歌(Yahoo!ニュース))
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