彼が醸し出す空気感の変化に視聴者が気づき始めたのは、近年の映像作品における立ち振る舞いからだ。かつての青年らしい爽やかさは影を潜め、どこか人生の重みや哀愁を背負い込んだ大人の男の佇まいが前面に出ている。顎のラインや首回り、スーツの上からでも分かる体躯の厚みは、観る者に強烈なリアリティを突きつける。
ビジュアル重視の俳優が多いなか、彼は一貫して「役にどう命を吹き込むか」に執着してきた。体型の変化を指摘する声に対し、映画関係者は「役柄の生活感やバックボーンを肉体そのもので語らせるための緻密な計算」と口を揃える。見た目の美しさよりも、生身の人間の説得力を優先する姿勢が、今回の変化の根底にある。