「誰が選んでいるのか」という疑問も、批判の際によく槍玉に挙げられます。選考委員の顔ぶれを見ると、大学教授、作家、漫画家、ジャーナリスト、言語学者など、知識人や文化人が中心となって構成されています。
審査員を務めるメンバーの多くは高学歴の知識人層であり、年代的にも中高年がマジョリティを占める傾向が長年続いてきました。そのため、彼らが日常的に接する情報源はテレビのワイドショー、全国紙の新聞、文芸誌、オピニオン誌などに偏りがちです。
TikTokやYouTube、配信プラットフォーム発のユースカルチャーや、ネットミームの文脈に対する解像度はどうしても低くなります。結果として、「中高年の知識人が新聞やテレビを通じて認知した言葉」ばかりが選ばれ、現役世代や若年層がスマホ片手に楽しんでいるリアルな言葉が抜け落ちる構図が出来上がっています。