チェンジアップと一言で言っても、その握り方とボールの挙動は多種多様だ。投手の手の大きさや指の長さ、目指す変化のベクトルに応じて様々なバリエーションが存在する。
オーソドックスかつ最も普及しているのが「サークルチェンジ」である。親指と人差し指でOKサインのような輪を作り、残りの3本指をボールに添えて投げる。ボールがリリースされる際、親指側にやや抜けることで、ストレートよりも10〜15km/hほど減速しつつ、右投手であれば右打者の外角へ逃げながら落ちるシュート成分を帯びる。
手のひら全体で包み込むように握る「パームボール」は、回転数を極限まで落とすことで無回転に近い揺れ落ちを演出する古典的かつ強力な握りだ。また、人差し指と中指の間を開けて挟むように投げる「スプリットチェンジ」や、中指と薬指の間を開ける「バルカンチェンジ」など、現代の投球デザインにおける最新の握り方は多岐にわたる。2026年のトレンドとしては、落差だけでなく横方向へのスイープ成分を微調整した高速チェンジアップが注目を集めている。