この大ブームを陰で支えるのは、地元の農家や漁師とベトナム人シェフたちとの間に生まれた深い信頼関係だ。小田原近郊の温暖な気候を生かし、地元の農家が空心菜やベトナムコリアンダー、アジアンミント、激辛唐辛子などを自社農園で栽培。早朝に収穫された極上ハーブが、その日のうちに各店舗へと届くサプライチェーンが完成している。
「輸入物では絶対に出せない生命力あふれる香りと瑞々しさがある」と現地出身のシェフは語る。地元で獲れた新鮮な食材と、受け継がれてきた伝統のスパイスワークが織りなす一皿は、ベトナム本国からの旅行客すら「本国の人気店をも凌駕している」と唸らせる完成度を誇る。