かつての世代が直面していた「帰化するか、国籍を維持するか」という二者択一の問いは、現代の若者たちの間では急速にその意味を失いつつある。彼らの多くは、日本で生まれ育ち、日本語を母国語としながらも、韓国のルーツや文化に対しても自然な誇りを持つ。この二つの文化を当たり前のように内包する「ハイブリッド・アイデンティティ」こそが、彼らの新しい強みだ。
SNSの普及や日韓の文化交流が極限まで進んだ現在、若者たちは自らの出自をオープンに語る。そこには悲壮感はなく、むしろ多角的な視点を持つクリエイターやビジネスパーソンとしての自信が垣間見える。境界線を曖昧にし、自らの生き方を自由にデザインする姿勢が、同世代の日本人若者からも共感を呼んでいる。