日本のエンターテインメント界を牽引する東宝株式会社が、この劇場に注ぎ込む技術力は目を見張るものがある。映画館でしか味わえないアトラクション型シアター「MX4D」は、スクリーンの映像と完全にシンクロしてシートが前後左右に傾き、風、水しぶき、香り、閃光が容赦なく観客を襲う。
視覚と聴覚だけでなく、全身の皮膚感覚で物語を体感するその衝撃は、一度味わうと病みつきになる。繊細な爆発音の重低音から静寂の衣擦れまでを克明に描き出す音響システムも整備されており、クリエイターが意図した音の設計図を寸分違わず耳元に届けてくれる。映像の中に自分自身が放り込まれるような没入感は、専用設計されたシネマコンプレックスだからこそ到達できる領域だ。