近年、企業側が内定を出した学生の保護者に対して入社への同意を確認する「オヤカク(親確約)」の実施率が高止まりしています。この背景には、親の反対によって内定辞退に追い込まれるトラブルが多発しているという切実な事情があります。
ネット上の掲示板やSNSでは、第一志望の優良ベンチャーやIT企業から内定を獲得したにもかかわらず、「聞いたことがない会社だから辞退しろ」「公務員浪人をしろ」と親に猛反対されたという報告が相次いでいます。ひどい事例では、親が直接企業の人事部に電話をかけて内定辞退を申し出たり、内定承諾書を破棄したりするような事態にまで発展しています。
親の過剰な介入は、学生自身の意思決定能力を奪うだけでなく、採用側からも「自立できていない候補者」としてネガティブに捉えられるリスクを孕んでいます。親の顔色を伺って決めた就職先では、入社後に困難に直面した際「親のせいでこの会社に入った」と他責思考に陥り、早期離職につながる危険性も高くなります。