『幽☆遊☆白書』のアフレコスタジオは、当時の声優界を代表するトップスターたちが集う熱狂の現場でした。主要キャラクターを演じたキャスト陣の顔ぶれは、まさに豪華絢爛そのものです。
当時のメインキャストを振り返ると、以下の錚々たるメンバーが名を連ねています。
・浦飯幽助:佐々木望
・桑原和真:千葉繁
・蔵馬(南野秀一):緒方恵美
・飛影:檜山修之
・コエンマ:田中真弓
・ぼたん:深雪さなえ
・雪村螢子:天野由梨
・雪菜:白鳥由里
・幻海:京田尚子
・戸愚呂弟:玄田哲章
この座組において、桑原と並んでファンの記憶に強く残っているのが、桑原が一目惚れした氷女・雪菜(CV:白鳥由里)との掛け合いです。普段は血気盛んなヤンキーである桑原が、雪菜の前に出た瞬間に見せるメロメロな声色の落差は、現場の共演者からも大人気でした。
スタジオ裏話として語られているのが、雪菜役の白鳥由里の凛とした可憐な演技に対し、千葉繁が全力の求愛アドリブを仕掛けてスタジオ全体を和ませていたというエピソードです。飛影役の檜山修之が「妹に手を出すな」と言わんばかりの冷酷なトーンでツッコミを入れる構図は、スタジオ内の空気感そのものが作中の人間関係と見事にリンクしていました。